井川コーチクラス |「攻める」よりも「崩す」2026-08-14

今回の井川コーチクラスでは、ダブルスにおける守備の基本となるサイドバイサイド、前衛・後衛の連携、ポジショニング、そして相手の動きを予測する「先読み」をテーマにレッスンを行いました。

ダブルスでは、強いショットを打てることだけが勝敗を決めるわけではありません。

自分たちの陣形を崩さず、相手の状況を観察しながら次の展開を予測する。そしてチャンスが生まれるまで我慢する。

今回は、そんなダブルスの土台となる考え方を実戦的な練習を通して学びました。


守備の土台「サイドバイサイド」

今回、繰り返し確認したのが、ダブルス守備の基本となる「サイドバイサイド」です。

相手にシャトルを上げた時には、二人が横並びの守備陣形を作り、それぞれの守備範囲をカバーします。

重要なのは、ただ横に並ぶことではありません。

自分が今どこにいるのか、パートナーはどこにいるのか、そして相手がどこから攻撃してくるのか。それらを把握しながら、次の一球に対応できる位置を取り続けます。

派手なプレーではありませんが、こうした基本の精度がダブルスの安定感を大きく左右します。


「打ったら動く」を習慣にする

ショットを打った後、その場でプレーが終わったように止まってしまうことがあります。

しかし、実際のラリーでは打った瞬間から次のプレーが始まっています。

ショットの後は次の返球に備えてポジションを調整し、必要に応じて中央へ戻る。ドロップで相手を前へ動かしたのであれば、その後の返球まで予測して次の位置へ移動する。

「打つ」と「動く」を別々に考えず、一連のプレーとして身につけることが重要です。


相手が打ってからではなく、その前に動く

前衛の動きでは、「先読み」が大きなテーマとなりました。

パートナーが打ったショットと相手の体勢を見れば、次にどのような返球が来る可能性が高いのかをある程度予測できます。

返球されてから反応するのではなく、その前に次の場所を予測して動いておく。

この準備ができると、ネット前でより高い位置からシャトルに触れる機会が増え、攻撃へつなげやすくなります。

「シャトルを見る」だけではなく、「相手を見る」。その観察力が、次の一歩を速くします。


「攻める」のではなく、まず「崩す」

今回のレッスンで特に印象的だったのが、「攻めようとし過ぎない」という考え方です。

早く決めたいという意識が強くなると、無理なショットを選択したり、本来維持すべきポジションを崩したりしてしまいます。

大切なのは、いきなり決めることではなく、まず相手を動かして体勢を崩すこと。

センターやコートの前後左右を使いながら相手に余裕のない状況を作り、甘い返球が来るまでラリーを組み立てます。

チャンスを無理に作ろうとするのではなく、自分たちの形を維持しながらチャンスが生まれる状況を作る。その「我慢」もダブルスでは重要な技術です。


ペアで「同じ展開」を見る

ダブルスでは、自分一人の判断だけでプレーすることはできません。

自分がどのコースへ打ったのかによって、パートナーがカバーすべき場所も変化します。

逆に、パートナーのショットを見て「次はどこへ返ってくるのか」「自分はどこを担当するのか」を判断することも必要です。

二人がそれぞれシャトルを追うのではなく、二人で一つのコートを守り、二人で次の展開を作る。

その意識が、ダブルスにおける連携の土台になります。


基本の精度が、試合での強さにつながる

今回の井川コーチクラスでは、サイドバイサイド、センターへの戻り、先読み、相手の観察、そしてペアとの連携など、ダブルスの基本となる要素を改めて確認しました。

速く動くことや強いショットを打つことだけではなく、正しい場所に立ち、相手の状況を見て、次の一球を予測する。

そして、すぐに決めようとせず、相手が崩れるまでラリーを組み立てる。

こうした基本を一つずつ積み重ねることが、実戦での安定した強さにつながります。

羽の學校では、これからも「どう打つか」だけではなく、「なぜそこへ動くのか」「なぜそのショットを選ぶのか」まで考えながら、試合で活きる技術と判断力を学んでいきます。


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