今回の井川コーチクラスでは、ダブルスにおけるポジショニング、ローテーション、配球判断、そして身体の使い方について学びました。
バドミントンでは、どうしても「シャトルを打つ人」に意識が向きがちです。しかし実際には、ラリーの流れを作っているのは“打っていない人”の動きです。
今回のレッスンでは、次の展開を予測して先回りする考え方や、ペアで連携して相手にプレッシャーをかけ続けるための戦術について、実践を交えながら学びました。
「打っていない人」の動きがダブルスを変える
ダブルスでは、自分がシャトルを打っていない時間の方が長くなります。
だからこそ重要なのが、「今どこに球があるか」ではなく、「次に誰が関与するか」を考えることです。
相手が打つ前から次の展開を予測し、先に場所を取る。
この習慣が身につくと、味方との連携がスムーズになり、守備でも攻撃でも余裕を持って対応できるようになります。
井川コーチは、「結果を見てから動くのでは遅い」と繰り返し説明されていました。
前衛と後衛は常に連動している
今回のレッスンでは、前衛・後衛の関係性についても詳しく解説がありました。
後衛が攻撃している時は、前衛は積極的に前へ詰める。
逆に、後衛が左右に振られて苦しい状況になった時は、前衛が少し下がってフォローに入る。
このように、前衛と後衛は固定された役割ではなく、状況に応じて連携しながらコート全体をカバーしていきます。
「パートナーが苦しい時に、自分は何をすべきか」
その判断ができるペアほど、ラリーの安定感が増していきます。
コースは「枝分かれ」で考える
配球については、「どこに返すか」だけではなく、「その後どうなるか」まで考える重要性を学びました。
例えば、スマッシュレシーブを無意識にストレートへ返すと、相手前衛に捕まりやすくなります。
一方で、センターやクロスへ返球することで、相手を動かし、自分たちの体勢を立て直し、次の攻撃につなげることができます。
一つのコースだけを見るのではなく、複数の選択肢を比較しながら最善手を選ぶ。
まさに「考えるダブルス」のための内容でした。
上級者は「あえて空ける」
特に印象的だったのは、上級者のポジショニングについての話です。
多くの選手は、相手が打ちそうな場所を先に埋めようとします。
しかし上級者は、あえてスペースを見せて相手を誘導し、そこへ打たせた上で待ち構えています。
相手の選択肢をコントロールし、自分たちが有利になる展開へ導いていく。
これは単なるフットワークや技術ではなく、戦術的な駆け引きそのものです。
レシーブは「面」でコントロールする
技術面では、レシーブの考え方についても学びました。
速い球に対して大きく振るのではなく、ラケット面の向きでコースを作る。
ストレートなのか、クロスなのか。
シャトルが来てから考えるのではなく、あらかじめ面を準備しておくことで、安定したレシーブが可能になります。
守備のためのショットではなく、攻撃につなげるためのレシーブ。
その発想の違いが、ダブルスのレベルアップにつながります。
身体を使えばプレーはもっと楽になる
レッスン後半では、身体操作についても確認しました。
ラケットを強く握らず、自然な位置に構えること。
低い球は手だけで取ろうとせず、胸を下げて体全体で対応すること。
こうした基本動作を見直すことで、無駄な力みが減り、速い展開にも対応しやすくなります。
技術だけでなく、身体の使い方まで含めて整理することで、再現性の高いプレーへとつながっていきます。
次の一球を作るために
今回のクラスでは、ショットそのものよりも「次をどう作るか」という考え方を多く学びました。
打っていない時の準備、ペアとの連携、配球の意図、そして身体の使い方。
これらが噛み合った時、ダブルスはより楽しく、より戦略的な競技になります。
羽の學校では、これからも技術だけではなく、試合で活きる考え方や判断力についても学んでいきます。
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